東アジアの家父長制 ― ジェンダーの比較社会学
内容メモ
1 章 家父長制とは何か
2 章 主婦の誕生と変遷
規範それ自体を比較検証するのは難しいため、既婚女子の一に着目して比較する 主婦をみることは、「女性問題」 のもっとも典型的な部分を見ること 主婦が女性にとって支配的な存在形態ならば、その様態を記述、説明することは、その社会における性に基づく権力や役割の配分のされ方の中核を説明することに等しい
女性に着目する方がはるかに変化が見えやすい
男性は一貫して主たる稼ぎ手の役割を担ってきた
3 章
2 部
4 章 日本の近代主婦と家父長制
日本・韓国・台湾などを儒教文化圏としてくくる議論が少なくないが、儒教の浸透の過程や度合いが異なることに注意が必要 5 章 日本の現代主婦と家父長制
3 部
6 章 韓国の家父長制
7 章 台湾の家父長制
8 章 北朝鮮の家父長制
9 章 中国の家父長制
中国はアジアで女性の社会進出が最も進んだ国だと評されることもある 中国側の宣伝を真に受けたような紹介も少なくない
10 章 結論
これからの高齢化社会ではケアの需要が爆発的に増える
このままでは財源や労働力が供給されない恐れがあるため、女性の就労を促し、福祉セクターで吸収して、活用していく
主婦がこれからの介護も育児も全部自分の手でこなせるなら制度をいじる必要はないが……
母役割の強調がない文化では、生物学的性に基づく権力や役割の配分の正当化は難しい 日本は、母役割の強調がなされる文化なので、生物学的性に基づく役割配分が疑問視されにくい